【命を守るために重要な「防災(減災)体力」】

先日3月11日で東日本大震災から13年が経ちました。

災害時、危険回避や避難といった防災行動をとるために必要な体力は、「防災(減災)体力」とも言われます。

災害時は道路網の寸断や停電によるエレベーターの停止等により、自力での避難が求められることが考えられます。

自力で避難するためには歩行や階段の上り下りにかかわる、下肢の筋量・筋力(機能)が特に重要です。下肢筋量・筋力が低いほど、避難行動(150m移動して建物の3階まで上る)の所要時間が長かったとの報告もあります。

では、下肢の筋量・筋力(機能)を維持するためには何をすればよいでしょうか。

スクワットなどの筋トレやスクエアステップはもちろん有効ですが、防災という観点からは、ウォーキングもおすすめです。自宅からの避難経路を実際に歩くことで、自力で避難するために必要な体力を把握し、防災計画に役立てられると考えられます。

楽に歩くためには、できるだけ背筋を伸ばし、水平移動を意識することが重要です。また、無理のない範囲でストレッチを行うと、柔軟性が向上して歩幅が大きくなり、より効率良く歩くことができます。