運動のマルチ効果
今回ご紹介するのは、運動の「マルチ効果」についてです。マルチ効果とは、一つだけでなく、たくさんの効果があるという意味です。運動をおこなうと健康になったり、ダイエットができたりというのがすぐに思い浮かぶ効果かもしれません。たしかに、運動を継続すると「健康」や「ダイエット」の効果を得ることができますが、ひとくちに「健康」といっても、その中には様々な種類の効果が含まれています。
1つめの効果は、体力や運動能力の向上です。運動のおこない方によりますが、筋力や持久力、バランス能力、柔軟性、巧緻性(からだを器用に動かす能力)など日常生活や社会生活を快適に過ごすことができる能力を維持・向上できるようになります。
2つめの効果は、いわゆる「ダイエット」効果です。余分な脂肪を燃焼し、必要な筋肉量を維持する「適正体重」の保持効果があります。
その他にも、生活習慣病の予防・改善、抑うつ予防、睡眠改善、腸内環境の改善、認知機能の低下予防など、中高年期におこる様々な健康問題を解決してくれる効果が期待できます。
最近では、運動を通じた仲間づくりや地域の健康づくりなど、運動が社会環境(地域全体の健康度アップ)にも影響を及ぼすことを検証した研究が報告されています。
大藏研究室ではこのような運動による様々な効果を一つずつ丁寧に検証しています。