規則正しい生活や適切な運動が睡眠に良い影響を与えることは知られていますが、今回は“食事と睡眠”の関連についてお話しします。

日本人4,825名を対象に、食事管理アプリから栄養成分を、睡眠計測アプリの睡眠時間、入眠潜時(眠るのに要した時間)、中途覚醒時間(夜中に目覚めた合計時間)のデータから、栄養成分と睡眠との関連を見た研究があります。

その研究結果によると、食事量が多いほど睡眠時間が短くなり、夜間に目覚める時間は増加。さらに、脂質が多いと睡眠時間が短くなり、入眠潜時や中途覚醒時間が増えてしまうそうです。
反対に、たんぱく質や食物繊維の摂取量が多いほど睡眠時間は増え、入眠潜時や中途覚醒時間は減るそうです。さらに、塩分の摂取量が多い場合、睡眠に悪影響を与えるとのことです。

厚生労働省の発表では、食物繊維の目標量は18~64歳で男性21g以上、女性18g以上、65歳以上では男性20g以上、女性17g以上とされています。

規則正しい生活、適切な運動、そしてバランスの取れた食事で、より良い睡眠を目指しましょう。