皆さんは普段どのように歩いていますか?
歩く能力は注意力や実行機能、空間認識能力など複数の認知機能要素を必要とし、以前から歩行は認知機能と深い関連性があると知られています。本日は歩く能力の重要な要素である「歩幅」に着目し、歩行と認知機能の関連について説明します。
加齢による足(脚)の筋肉の衰えも影響し、認知症を発症する前から徐々に歩幅は狭くなります。国立環境研究所の研究によると、歩幅が狭い人は広い人に比べ認知機能低下のリスクが3倍以上で、歩幅が狭い状態のまま年齢を重ねると認知症発症のリスクが2倍以上になると示唆されました。つまり「歩幅が狭くなってくると認知症のリスクが高まる」ということです。
上述研究の著者である国立環境研究所の谷口先生は次のようにコメントされています。「歩幅の目標は横断歩道の白線をまたぎこせる「65㎝」を目安とし、難しい場合は今の歩幅より5cmくらい延ばすことを意識してみましょう。」
歩幅以外にも、歩行速度や歩行量も認知機能と関連しています。次に私が配信担当になった際には、歩行速度や歩行量と認知機能の関連性を説明しますのでお楽しみに!