【筋機能と栄養の重要性】
健康を維持・増進させる上で「筋肉」はたくさんの役割を果たしています。
歩くことや荷物の運搬、食べたものの消化、呼吸など、様々な活動が筋肉の収縮・弛緩によって支えられています。筋肉は25歳頃から減少し始め、50歳を過ぎると減少速度が速くなります。
加齢による筋機能の低下は、老年症候群である「サルコペニア(筋肉減少症)」や「フレイル(虚弱化)」に繋がります。このような状態になると転倒・骨折、入院率が増加してしまいます。
筋機能の向上には、運動はもちろん重要ですが栄養(たんぱく質摂取)の重要性も見逃せません!
推奨される1日のたんぱく質摂取量は、高齢者の場合、体重1kg当り1.0g~1.2gです。たんぱく質を豊富に含む食品は、卵類、魚介類(魚卵を含む)、肉類(牛肉、豚肉、鶏肉など)、牛乳・乳製品(ヨーグルトやチーズなど)、大豆製品(きな粉、納豆など)です。
もちろん、たんぱく質だけでなく、炭水化物や脂質、ビタミン、ミネラル類などにも留意しつつ、全体の栄養バランスを考えることが必要です。
そして、食事と共に適度な運動を取り入れることが、健康の維持・増進には大切です。