【巧緻性と健康の関係】
巧緻性とは、目的とする動作や作業を遂行するために身体全体または身体の一部を効率よく、まさに巧みに操作する能力のことであり、例えば「手指の巧緻性」というと、いわゆる「手先の器用さ」を指します。
「手先の器用さ」は繊細な料理を作ったり、箸を使って小さなものを素早くつまんだり、細かい手芸や工作をしたりするなど、日常生活の様々な場面で必要とされる能力です。
高齢期においては、より豊かで自立した生活を営むために欠かせない能力の一つと言えます。
これまでの研究によると、「手先の器用さ」が優れている人では認知機能も優れる傾向にあることが報告されています。
「手先の器用さ」が加齢とともに低下することはやむを得ないことですが、ふだんから意識的に手指を使う動作をしっかり行うことによって、「手先の器用さ」だけでなく、認知機能の低下を抑えることができるかもしれません。
健康状態を良好に保つためには、ウォーキングなどの全身運動や筋肉を維持するレジスタンストレーニングを行うことはもちろん大切ですが、これからは手指を使う運動(作業)もお忘れなく!