皆さんは普段、どのくらいの距離を歩いて、あるいは自転車で移動していますか?
歳を重ねるにつれ、「活動的な移動」と呼ばれる歩行や自転車による活動量が大幅に減少します。
この活動的な移動は、日常生活を送るためにはもちろん、身体活動量を確保するためにも重要です。「今は関係ないな」と思っている方も、将来的に運転免許の返納や、公共交通機関の廃線など、様々な理由によって活動的な移動が重要な移動手段になるかもしれません。
大藏研究室では、活動的な移動の許容距離(どのくらいの距離であれば徒歩や自転車で移動しようと思うか)が短いことが、要介護化や死亡のリスクになることを明らかにしました。
具体的には、歩行で1㎞、自転車で2㎞の移動を許容できることが、リスクを上げない、健康長寿の目安です。
歩行や自転車移動の許容距離を保つためには、日々の生活の積み重ねが重要です。何気なく行われがちな「活動的な移動」ですが、これを機に意識的に徒歩や自転車で移動してみてはいかがでしょうか?
大藏研究室は、この研究で得られたデータの解析から認知機能低下や睡眠障害等の要因を探ります。
さらに、多くの人が健康になれる仕組みやツール、予防プログラムなどの開発のために日々研究を行っています。
下のリンクをクリックすると研究の内容が見られます
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20230112140000.html
(修士1年 早瀬知穂)