冬になると、高齢者の心血管疾患の発生率が高まると言われています。国立循環器病研究センターによると、寒さで血圧が上昇し、ヒートショックが心臓に負担をかけ、心筋梗塞や血栓症のリスクが高まります。
一方で、厚生労働省によれば、冬は体温を維持するため基礎代謝量が上がるというメリットがあります。しかし、筋力を維持するためにも日頃の運動が重要です。そこで、冬に運動する際の注意点を紹介します。


・ウォーミングアップを重視
寒さで筋肉が硬くなり、柔軟性が低下するため、筋肉や靭帯の損傷が起こりやすくなります。運動前にしっかりとウォーミングアップを行いましょう。また、体温調節しやすいように、薄手の衣類を重ねて着ることが推奨されます。


・適切な運動強度
血圧が高い場合は、軽く汗をかき、呼吸が楽で会話ができる程度の運動が最適です。急な動作や長時間の前かがみ・頭下げを避け、細かい動きから体の負担を軽減するよう心掛けましょう。


・水分補給と運動後のケア
冬でも水分補給を忘れず、特に温水が効果的です。運動後はすぐに座ったり横になったりせず、血液の逆流を防ぐために軽い整理運動を行いましょう。